赤ちゃんは目まぐるしいスピードで日々成長し、体が大きくなるだけでなく行動も変わっていきます。
中でもハイハイができるようになると、好きな場所に自分で移動し始めます。
そして、子育て中のママ・パパの中には「うちの子はいつハイハイするのだろう」「ハイハイのスタートが遅い気がする」と心配してしまう方もいるようです。
今回の記事では、赤ちゃんがハイハイし始める時期や練習方法について詳しくご紹介します。
INDEX
そもそもハイハイとは何か?赤ちゃんの行動の分類
ハイハイは、誰もがイメージする四つん這いの姿勢で赤ちゃんが移動する行動を指します。
しかし、ハイハイの仕方には個人差があり、下半身を引き摺るようなスタイルの「ずり這い」または手のひらと両足を床につけて膝を床から離す「高ばい」を好む赤ちゃんもいます。
多くのケースではずり這いからスタートしてハイハイに移行しますが、順番通りにステップアップするとは限りません。
特に、高ばいを飛ばして立つ・歩く赤ちゃんは多いです。
ハイハイには移動手段以外に多くの役割がある
ハイハイは赤ちゃんの移動手段であり、筋力や股関節を発達させる役割も持ちます。
これまでゴロゴロと過ごす時間が長かった赤ちゃんがハイハイをスタートした途端に、シュッと引き締まった印象になるケースも多いです。
ハイハイによって運動量が増え、一時的に体重が減る赤ちゃんもいます。
個性的なハイハイをする赤ちゃんもいる
先ほど紹介したハイハイの種類に含まれない個性的なハイハイをする赤ちゃんも存在します。
例えば、下記のようなハイハイを好む子もいるのです。
- 片膝は床につき・片膝はずり這いのハイハイ
- カエルのようにジャンプするハイハイ
- 仰向けで足の力だけを使って移動する「背ばい」
つまり、赤ちゃんのハイハイは個性があるものだと考えてください。
赤ちゃんがハイハイを始める時期について
赤ちゃんがハイハイを始める時期には個人差があります。
そのため、「ハイハイが遅い」と過度に心配する必要はありません。
ハイハイのスタート目安は生後9ヶ月頃から
ハイハイのスタート目安は生後9ヶ月頃であり、早い子は生後6ヶ月〜7ヶ月でハイハイを始めます。
しかし生後9ヶ月を過ぎた場合も、1歳まではハイハイをしなくても心配する必要はありません。
もし1歳を過ぎてもハイハイ以降の成長がない赤ちゃんは、専門医への相談を検討し始めても良いでしょう。
ただし、赤ちゃんの成長は個人差が大きいことを忘れないでください。
ハイハイをするまでに必要な発達
赤ちゃんは突然ハイハイをするのではなく、少しずつステップアップしながら成長を続けます。
ハイハイのスタートまでに必要な発達は以下を参考にしてください。
寝返り
仰向けの状態から体を捻ってうつ伏せになる動きを「寝返り」と言います。
一般的には生後6ヶ月頃から始まる行動であり、自由に寝返りできるようになった赤ちゃんの中には、コロコロ転がって移動する子もいます。
お座り
お座りはお尻を床につけて頭を上げて座る姿勢を指します。
生後9ヶ月〜10ヶ月頃のハイハイと同じ時期に、お座りをスタートする赤ちゃんが多いです。
お座りができるようになると、目線が高くなる・両手を使った遊びができるなどの成長につながります。
ずり這い
ハイハイがスタートする前に、腰から下はうつ伏せの状態のまま、手の力のみで移動するずり這いを始める赤ちゃんは多いです。
ずり這いがハイハイに移行すると、より早く動けるようになります。
赤ちゃんがハイハイをしない時に考えられる原因
生後10ヶ月を過ぎてもハイハイをしない赤ちゃんには、次のような理由がある可能性が考えられます。
筋力が足りていない
ハイハイをする際には、自分の体重を手と膝で支える筋力が必要です。
これまで横になって過ごす時間が長かった赤ちゃんにとって、ハイハイに必要な筋肉を鍛えるためには多くの時間がかかるでしょう。
特にうつ伏せが嫌いな赤ちゃんは両手を床につく機会が少なく、筋力が不足するケースが多いです。
移動したいという意欲が低い
赤ちゃんは成長のみでなく心にも個性があります。
「興味があるものを触りたい」と強く願う子もいれば、興味があるもの自体が少ない子もいるのです。
移動に対しての意欲が強い子は、移動に必要な行動への成長スピードが早くなると考えてください。
環境の問題
環境が原因でハイハイが遅れる赤ちゃんも存在します。
室内にハイハイをするスペースが確保されていないケースでは、赤ちゃんの行動が制限されてしまうでしょう。
安全を確保するという観点からも、赤ちゃんが安心して動きやすい住環境を整えてください。
ハイハイの効果的な練習方法
ハイハイは赤ちゃんの筋力や心の発達に促されてスタートするものであるため、無理に練習をする必要はありません。
しかし、「少しでも早くハイハイできるようにしてあげたい」「ハイハイの練習を手伝ってあげたい」と思うママ・パパは、次のような方法を試してみると良いでしょう。
それでも、嫌がる赤ちゃんに無理矢理練習を強いてはいけません。
赤ちゃんが好きなものを前方に置く
赤ちゃんが好きなおもちゃを、少しだけ離して本人の前方に置いてみます。
お気に入りのおもちゃを手にしたい赤ちゃんは「動きたい」と考え、ハイハイのきっかけになる可能性があります。
うつ伏せの状態で遊ぶ
うつ伏せの状態で遊ぶと、腕の筋肉を含むハイハイに必要な筋肉が鍛えられます。
また、ハイハイはうつ伏せの状態からスタートすることから、ハイハイへの移行も促されるでしょう。
ただし、うつ伏せのトレーニングでは窒息の危険がないように、保護者の見守りが必要です。
ママやパパが見本になってみる
ママ・パパが四つん這いで移動してみて、赤ちゃんの見本になるという手もあります。
赤ちゃんは周囲の様子を観察しているため、ママやパパの真似をしてハイハイを始める可能性が考えられるでしょう。
ハイハイがスタートする前に見られるサイン
いつの間にか赤ちゃんがハイハイを始めると、思いがけない事故につながるリスクがあります。
赤ちゃんがハイハイをスタートする前に見られるサインを知っておきましょう。
- 就寝中も動くようになる
- 仰向けにすると足を掴むような動きをする
- 仰向けにすると寝返りをする
- うつ伏せにすると頭を高く持ち上げる
- ずり這いのような仕草をする
- 四つん這いの姿勢になる
ハイハイの兆候がある時には、すぐに赤ちゃんが安心して動き回れる環境を整えてください。
ハイハイの練習やハイハイが始まった赤ちゃんがいる家庭で注意するべきこと
ハイハイの練習やハイハイが始まった赤ちゃんがいる家庭では、赤ちゃんの怪我・誤飲の可能性があるものを取り除かなければいけません。
赤ちゃんの口に入るサイズのものは徹底的に床から片付けてください。
また、家具の角に頭をぶつける・赤ちゃんがぶつかって家具が倒れ込むなどのトラブルを防ぐために、住環境全体を見直す必要があります。
特にハイハイスタート後は、まめに床掃除をして清潔な状態を維持しましょう。
ハイハイをしなくても心配する必要はない
子供の発達に過敏になってしまうママ・パパもいますが、「ハイハイが遅い」「ハイハイしない」と過度に心配する必要はありません。
ハイハイを飛ばして、歩き出す子供もいるほど、赤ちゃんの成長には個人差・個性があるのです。
ハイハイの有無で運動能力に差は生まれない
ハイハイは筋力や股関節の発達を促すことを説明しましたが、ハイハイのスタート時期・ハイハイの期間により、子供の運動能力に差が生まれることはありません。
ハイハイはあくまで、代表的な成長過程の1ステップであると考えましょう。
ハイハイの後の運動発達とは?
赤ちゃんはハイハイの後に次のような成長を進めます。
場合によってはハイハイをせずに次の成長過程に進む子供もいるため、事前に知っておきましょう。
つかまり立ち
つかまり立ちは、家具・壁などを使い赤ちゃんが立つ状態を指します。
視線が急に高くなる・手が届く範囲が広がるため、つかまり立ちができるようになった赤ちゃんの多くは、積極的につかまり立ちを繰り返します。
その後、何にもつかまっていない状態で立てるようになります。
また、つかまり立ちと同時に伝い歩きをスタートする子供もいます。
歩く
何も持たずに立てる状態になると、一歩二歩と前方に足が出て歩き始めるようになります。
歩き始めの転倒が怪我につながらないように、プレイマットや絨毯を活用すると良いでしょう。
歩き始めた赤ちゃんは、日々行動範囲を広げていきます。
どうしても赤ちゃんの発達が心配な時の相談先
赤ちゃんの発達が心配で仕方がないというママ・パパは、プロに相談して不安を解消する・適切なアドバイスをもらうことをおすすめします。
赤ちゃんの発達について相談できる窓口は、以下を参考にしてください。
- かかりつけの小児科
- 保健センター
- 児童家庭支援センター
- 児童相談所
- 児童発達支援センター
かかりつけの小児科以外のサポートは、地方自治体に問い合わせることで紹介してもらえるケースが多いです。
心配が少なくなれば、安心して子育てができるでしょう。
まとめ
赤ちゃんのハイハイは9ヶ月頃からスタートするケースが多いですが、赤ちゃんの成長には個人差があり個性も影響することを知っておいてください。
それでも、赤ちゃんの発達が気になる場合は、一緒にハイハイの練習をしたり小児科や適切な機関に相談に行ったりしても良いでしょう。