赤ちゃんのお肌はとてもデリケートで繊細です。
特におむつを履いている部分にできる炎症「おむつかぶれ」は新米ママ・パパがよく直面する悩みの一つです。
そこで、ここではおむつかぶれが発生する原因やその対処法について詳しく解説します。
赤ちゃんのおむつかぶれでお悩みの親御さんはぜひ参考にしてみてください。
おむつかぶれとは
おむつかぶれとは、赤ちゃんのお肌とおむつが接触する部分に起こる皮膚の炎症のことです。
長時間おむつが濡れたり湿ったりした状態で放置すると、おしっこやうんちに含まれるアンモニアなどの成分が皮膚に刺激を与えて炎症を起こします。
おむつかぶれになりやすい部分
おむつかぶれは、主におむつと肌が接触する部分に起こります。
特に、蒸れやすい以下の部分におむつかぶれが発生しやすいので注意が必要です。
<おむつかぶれになりやすい部分>
- 肛門周り
- ウエスト部分
- 足の付け根
おむつかぶれは、おむつと皮膚が直接接触している部分に起こりやすいという特徴があります。
特に肛門周りはかぶれやすいので普段からよく観察しておきましょう。
おむつかぶれになりやすい月齢
おむつかぶれは以下のような月齢で起こりやすいです。
新生児期~生後5か月 | この時期のうんちは水っぽいのでおむつかぶれが起こりやすい |
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生後6か月~1歳 | 離乳食が始まりうんちが硬くなりだすこの時期もおむつかぶれが起こりやすい |
1歳になるまではおむつかぶれになりやすいと思っておきましょう。
おむつかぶれの症状
おむつかぶれが起こると以下のような症状が発生します。
- 赤み
- 発疹
- かゆみ
- ただれ
- 水泡
- 傷
- ヒリヒリ感
- 痛み
まだ「かゆい、痛い」と言葉で表現できない赤ちゃんは、お尻を気にするようなしぐさをしたり、機嫌が悪くなってぐずったりすることが多いので、赤ちゃんの様子を観察して、できるだけ早くおむつかぶれに気付いてあげましょう。
おむつかぶれの原因
おむつかぶれの主な原因を以下で紹介します。
- 長時間おむつを交換しなかった
- 長時間ベビーカーや抱っこ紐の中にいた
- 便秘
- 下痢
- 離乳食を始めた
- おむつやおしりふきが肌に合わない
- 高温多湿の季節
長時間おむつを交換しなかった
長時間おむつを交換せずに、汚れた状態が続くとおむつ内部が蒸れて雑菌が発生しやすくなるため、おむつかぶれが起こりやすくなります。
外出時や忙しい時は後回しになりがちですが、できるだけこまめにおむつ替えをしましょう。
長時間ベビーカーや抱っこ紐の中にいた
長時間ベビーカーや抱っこ紐の中にいると、おむつ部分が圧迫されておむつかぶれが起こりやすくなります。
さらに、おしっこやうんちをしたままベビーカーや抱っこ紐の中にいるとさらに蒸れてお肌の刺激となるので、こまめにおむつを交換しましょう。
便秘
便秘の時に出る硬い便は肛門の刺激となり炎症を起こすことがあります。
この炎症がきっかけとなりおむつかぶれを引き起こすこともあるので、便秘の際には赤ちゃんのお尻をしっかりと観察しましょう。
下痢
下痢の便は通常の便よりも刺激性が強いため、お肌への強い刺激となっておしりかぶれが起こりやすくなります。
下痢をした時はすばやくおむつを替えて皮膚を清潔な状態に保ちましょう。
離乳食を始めた
離乳食が始まると赤ちゃんのうんちの性質が変わり、それが肌への刺激となってしまいます。
また、食物アレルギーが原因となっておむつかぶれを引き起こすこともあります。
おむつやおしりふきが肌に合わない
おむつやおしりふきが赤ちゃんのお肌に合わない場合にもおむつかぶれが起こることがあります。
おむつやおしりふきを替えたタイミングでおむつかぶれが起こった時は、違う製品に変えてみましょう。
高温多湿の季節
梅雨時や夏場など高温多湿の季節は汗をかきやすいため、おむつ内が蒸れてお肌を刺激してしまいます。
この時期は特にこまめにおむつ替えをしましょう。
おむつかぶれになった時の対処法
どれだけ赤ちゃんのお肌をケアしていてもおむつかぶれが起こってしまう時はあります。
そんな時は以下のような対処法を試してみましょう。
おむつ替えをこまめにする
赤ちゃんがおしっこやうんちをしたらすぐにおむつを交換しましょう。
おしっこやうんちをしたままの状態を放っておくと、おむつかぶれが起こりやすくなるのでこまめに交換するのが大切です。
清潔な状態を保つ
おむつを交換する時はおしりふきでおしりを優しく拭いて清潔な状態にしましょう。
また、おしりふきで拭いた直後はおしりが湿っているので、完全に乾燥してからおむつを履かせることも大切です。
おむつ・おしりふきを替えてみる
特定のおむつやおしりふきを使うことでおむつかぶれが起こることがあります。
おむつやおしりふきを替えた直後におむつかぶれが起こった時は、違う製品に変えてみましょう。
痛みがひどい時はぬるま湯で洗う
おむつかぶれがひどい時はおしりふきで拭くのを痛がります。
その場合は、ぬるま湯でおしりを優しく洗ってあげましょう。
病院へ行く
上のような対処をしてもおむつかぶれが治らない場合、赤ちゃんがぐずって機嫌が悪い場合などはできるだけ早く小児科や皮膚科を受診しましょう。
場合によっては他の病気の可能性もあるので、早めの受診がおすすめです。
おむつかぶれにならないための予防策
ここではおむつかぶれにならないための予防策を紹介していきます。
一度おむつかぶれになるとなかなか治らないこともあるので、日頃から予防しておくことが大切です。
こまめなおむつ替え
おむつかぶれの予防として最も大切なのがこまめなおむつ替えです。
おむつかぶれになる原因として一番多いのがおむつ内の蒸れなので、それを防ぐためにもおしっこやうんちをしたら直後におむつ替えをするようにしましょう。
肌に合うおむつ・おしりふきの使用
赤ちゃんによって肌に合うおむつやおしりふきの種類が異なります。
特に肌が弱いお子さんは肌に合うおむつやおしりふきが少ないので、お子さんに合う製品を見つけることが大切です。
サイズの合ったおむつを使用する
小さすぎるサイズのおむつを使用すると、おむつ部分が圧迫されておむつかぶれが発生しやすくなります。
おむつを脱いだ後におむつの後が肌に残っている時や肌が赤くなっている時は大きめのサイズに変えてみましょう。
赤ちゃんの肌の観察
普段から赤ちゃんのお肌を観察して、お肌の異変にすばやく気付けるようにしましょう。
赤みやかぶれに気が付いた時は放置せず、できるだけ早く対処するとおむつかぶれの治りも早くなります。
まとめ
おむつかぶれは新米ママ・パパを悩ませる症状の一つです。
おむつかぶれが起こったらまず、おむつ替えの頻度やおむつかぶれが起こったタイミングを考えてみましょう。
原因を見つけて適切な対処をすればおむつかぶれは良くなる可能性があります。
しかし、なかなか良くならない、赤ちゃんの機嫌が悪いという時は、無理せず病院へ行くのがおすすめです。
おむつかぶれになった時は早めに直してあげましょう。