赤ちゃんの健康と快適さを守る要素の一つとして紙おむつの選択は重要な課題です。
赤ちゃんの肌を守り、快適に過ごすためにはどのように紙おむつを選ぶのが正しいのでしょうか。
この記事では、赤ちゃんの紙おむつの選び方やサイズ目安、紙おむつの種類とその特徴などをご紹介します。
これから出産を控えているプレママ、おむつ選びで迷っている現役のママ・パパはぜひ参考にしてみてください。
INDEX
赤ちゃんの紙おむつの種類とその特徴
赤ちゃんの紙おむつは大きく分けると「テープタイプ」と「パンツタイプ」の2つに分類できます。
それぞれの紙おむつの特徴を紹介します。
テープタイプ:ねんね時期~
テープタイプの紙おむつは赤ちゃんの腰部分に粘着テープが付いていて調節が簡単です。
赤ちゃんが寝ている間にもおむつ交換ができるので、新生児からねんね時期の赤ちゃんに向いています。
メリット | デメリット |
---|---|
成長に合わせて調節できる 赤ちゃんが寝ている間にもおむつ交換ができる | 赤ちゃんが動くようになると外れやすい 立ち始めた赤ちゃんの場合交換が難しい |
パンツタイプ:寝返り期~
パンツタイプはパンツのように履くタイプのおむつです。
下着のように上げ下げできるので、赤ちゃんが立っている状態でも簡単におむつ替えができます。
寝返りやハイハイをするようになって動きが活発になってきたらパンツタイプがおすすめです。
メリット | デメリット |
おむつ替えが簡単 立った状態でおむつ替えができる トイレトレーニングがしやすい 薄いので持ち運びしやすい | テープタイプよりもサイズ調節が難しい 排せつ物が漏れやすい |
【月齢別】紙おむつのサイズを選ぶ目安
おむつ選びの際に最も重要なポイントはサイズ選びです。
ここでは、それぞれの赤ちゃんに合った紙おむつを選べるように、赤ちゃんの月齢や体重ごとのおむつサイズの目安を紹介します。
月齢 | 体重 | おむつサイズ・タイプ | 成長目安 |
---|---|---|---|
新生児 (0か月~1か月) | ~4㎏ | テープ・新生児サイズ | ねんね |
2か月~4か月 | 4㎏~8㎏ | テープ・Sサイズ | ねんね |
4か月~6か月 | 5㎏~12㎏ | テープ・Mサイズ | 寝返り おすわり はいはい |
6か月~12か月 | 9㎏~14㎏ | テープ・Lサイズ | はいはい たっち |
1歳~1歳6か月 | 6㎏~12㎏ | パンツ・Mサイズ | たっち 伝い歩き |
1歳6か月~ | 9㎏~14㎏ | パンツ・Lタイプ | たっち 伝い歩き 歩く |
おむつ外れまで | 12㎏~22㎏ | ビッグタイプ 卒業パンツ | おむつ外れ |
赤ちゃんの体型や体重は一人一人違います。
そのため、月齢の目安通りにおむつを選べば良いというわけではありません。
月齢よりも体重や体型を重視して、赤ちゃんに合ったものを選びましょう。
おむつ選びは成長に合わせて!
赤ちゃんは同じ月齢でも成長の速度が違います。
3か月で寝返りをする赤ちゃんもいれば、6か月で寝返りをする赤ちゃんもいるように、成長の速度にはかなり差があります。
おむつのタイプ(テープorパンツ)を選ぶ際には、体重や月齢だけでなく成長に合わせて選びましょう。
赤ちゃんの紙おむつ選びのポイント
赤ちゃんのおむつは多くのメーカーがいろいろな種類のものを発売しています。
いざ赤ちゃんが生まれたらどのおむつを買えば良いか分からないという人も多いでしょう。
そこで、これから紙おむつを選ぶ際のポイントを紹介します。
サイズ
おむつ選びで最も大切なポイントはサイズです。
赤ちゃんの体重や体型にあったサイズのおむつを選びましょう。
サイズがあっていないと赤ちゃんが苦しく感じたり、排せつ物が漏れたりしてしまいます。
ブランドによって多少サイズが異なるので、各ブランドのサイズチャートを確認して正しいサイズを選ぶのがおすすめです。
おむつが小さくなった合図は?
おむつが小さくなったという合図は、体重や月齢以外のあらゆる部分に現れます。
以下で紹介するようなサインが現れたら、サイズアップするのがおすすめです。
排せつ物が漏れる
おむつのサイズが合っていないと、排せつ物が漏れやすくなります。
以前よりも排せつ物漏れが増えたと感じた時は、次のサイズに変更してみても良いかもしれません。
お腹周りがきつい
テープが届かない、パンツタイプを脱がした後にゴムの後が残る、などはお腹周りがキツイというサインです。
お腹周りがきついと赤ちゃんが苦しくて動きにくくなってしまいます。
おむつを付けた後に、お腹周りに指1本分くらいが入る状態が丁度良いサイズです。
お尻が見える
おむつが小さくなるとお尻全体がおむつの中に納まらなくなります。
おむつを付けた状態でお尻が見える場合は、サイズアウトしている可能性が高いので次のサイズに変更しましょう。
小さいおむつを使っていると排せつ物漏れや動きづらさの原因となります。
おむつかぶれが起こっている
赤ちゃんは成長とともにおしっこやウンチの量も増えます。
おむつのサイズが合っていないと排せつ物を吸収しきれなくなるため、通気性が悪くなりおむつかぶれを起こしやすくなります。
おむつかぶれが治らない時はおむつのサイズを見直してみましょう。
通気性
赤ちゃんの繊細な肌を守るためにはおむつの通気性が非常に重要です。
高い通気性のおむつを選ぶことでムレを防ぎ、おむつかぶれなどの肌トラブルを軽減できます。
おむつを選ぶときは、肌に優しい素材を選ぶことが大切です。
素材だけでなく肌との設置面積も通気性に影響するので、肌との設置面積が少ない加工(エンボス加工など)が施されているおむつを選ぶようにしましょう。
ストレッチ性
おむつのストレッチ性は赤ちゃんの快適さを左右します。
赤ちゃんがのびのびと動ける高い伸縮性のおむつを選ぶことが重要です。
伸縮性が高いおむつは体の動きに合わせてフィットし、活動中もずれにくいため漏れ防止にも効果があります。
特に腰や足回りが良く伸びると赤ちゃんが快適に過ごすことができます。
フィット感
おむつのフィット感は快適性と漏れ防止に影響します。
フィット感があるおむつは赤ちゃんの体型とぴったり合わせることができ、圧迫感や不快感を予防します。
特に腰や足回りに柔軟性やフィット感があるとどんな動きにも対応できるので、漏れを効果的に防ぐことができます。
おむつを選ぶ際には、赤ちゃんの成長に合ったサイズを選ぶようにしましょう。
吸収性
吸収性が高いおむつは尿などの水分を速やかに吸収し、表面をしっかりと乾燥させるため、おむつかぶれなどの肌トラブルを防ぎます。
特に夜間や長時間使用する際には、多くの水分を保持できる吸水性が高いおむつを選ぶことが重要です。
生活スタイル
紙おむつは毎日使うアイテムなので、日常使いしやすいものを選びましょう。
赤ちゃんや保護者の生活スタイルに合ったものを選ぶことが大切です。
例えば外出が多い場合は、持ち運びしやすいコンパクトなものやおむつ替えが簡単にできるものを選ぶなど、生活に合ったタイプを選びましょう。
使いやすくておむつ替えがしやすいものは、赤ちゃんと保護者のストレスを軽減してくれます。
<使いやすいおむつのポイント>
- 捨てやすい仕組みがある
- おしっこサイン(おしっこをしていることが外から分かるサイン)がある
- 小さくて持ち運びやすい
- 臭いを吸収する
このように各メーカーから使いやすい仕組みがあるおむつが発売されています。
赤ちゃんや保護者の生活スタイルに合うメーカーのおむつを見つけましょう。
コストパフォーマンス
赤ちゃんにとっておむつは必需品です。
多い時で1日に10個以上使うこともあります。
そのため、赤ちゃん時期は紙おむつにどうしても多くのコストが掛かってしまいます。
最近はインターネット通販などで定期購入をすると安くなる、など少しでも節約できる方法もあるので工夫してコスト削減を行いましょう。
テープタイプからパンツタイプに変えるタイミング
赤ちゃんの成長はあっという間で、おむつの種類をテープタイプからパンツタイプに変えるタイミングを見極めることは保護者にとって重要な判断の一つです。
適切なタイミングでおむつの種類を変更することは赤ちゃんの発達や健康に影響を与えます。
以下で、赤ちゃんのおむつをテープタイプからパンツタイプに変えるタイミングを見極めるポイントを紹介します。
赤ちゃんが歩き始めた時
赤ちゃんは歩きはじめると積極的に動けるようになるため、立ったままでもおむつ交換ができるパンツタイプに変更するのがおすすめです。
伸び縮みするパンツタイプは赤ちゃんの体にフィットするため、動きやすくて成長を促します。
赤ちゃんの成長をサポートするためにも、歩き始めたらパンツタイプに変更しましょう。
おむつ替えを嫌がるようになった時
赤ちゃんは成長するにつれておむつ替えの時でも活発に動くようになります。
また、おむつ替えのタイミングでじっとしているのを嫌がる子も多いので、サッとおむつ替えをする必要があります。
パンツタイプは立っている状態でも着脱が可能なので、赤ちゃんが活発になりおむつ替えを嫌がるようになったらパンツタイプに変えるのもおすすめです。
トイレトレーニングの準備をしたい時
パンツタイプはトイレトレーニングの初期段階としても適しています。
自分でパンツを上げ下げするという動きを身に付けるために、まずはパンツタイプのおむつで練習しましょう。
子どもの自立心を育てるためにもパンツタイプのおむつは役立ちます。
赤ちゃんの体重とサイズ
テープタイプ紙おむつはねんね期の赤ちゃんに向けたものが多いので、どうしても小さめサイズが主流です。
赤ちゃんが成長してサイズが合わなくなったタイミングもパンツタイプへの変更を検討するきっかけとなります。
テープタイプのおむつが小さく感じ始めたらパンツタイプに移行しましょう。
時間帯によって使い分けるという方法もある!
おむつの種類は着脱のタイミングによって変えるのもおすすめです。
赤ちゃんの動きが活発な昼はパンツタイプ、寝ている状態におむつ替えをすることが多い夜はテープタイプのように時間帯によっておむつの種類を変えるという方法もあります。
赤ちゃんの成長に合わせておむつのタイプを使い分けましょう。
赤ちゃんの紙おむつ選びで注意すべきポイント
赤ちゃんが快適に過ごし、のびのびと成長するためにはどんなおむつを選ぶのかが重要です。
ここでは、紙おむつを選ぶ際に注意すべきポイントを紹介します。
値段だけでなく機能性にも注目する
赤ちゃんのおむつ選びで最も重要なポイントは価格だけでなく機能性にも注目するということです。
全てではありませんが、安い紙おむつの中には質が劣るものも存在します。
価格が安い紙おむつを選ぶ際には、その素材や機能性にも注目して選びましょう。
小さいサイズのおむつを使わない
赤ちゃんの成長は思っているよりも早いため、想定よりも早くサイズアウトしてしまうことがあります。
小さいおむつを無理に履かせると赤ちゃんに圧迫感を与えたり、動きにくくて成長を妨げたりしてしまうこともあります。
おむつの買い溜めをするときは、サイズアウトする可能性を考えて買いすぎないようにしましょう。
月齢だけで選ばない
同じ月齢でも体重や体型は個々によって異なるため、一概に月齢だけでサイズを決めると失敗してしまうことがあります。
また、同じ体重でも細身の赤ちゃんとぽっちゃり体型の赤ちゃんではサイズが異なります。
おむつのサイズを選ぶ際は、赤ちゃんの体重や体型に合ったものを選びましょう。
肌に合うものを使う
おむつが赤ちゃんの肌に合わないにも関わらず、無理に使用を続けると重度の肌トラブルを引き起こす可能性があります。
新しい紙おむつを使ってみて肌の調子が悪くなった場合は、すぐに他のメーカーに変更するなどして、赤ちゃんの肌に合うものを選びましょう。
肌が弱い赤ちゃんは敏感肌用やオーガニックタイプを選ぶのもおすすめです。
まとめ
赤ちゃんの紙おむつ選びは体重、体型、成長に合わせたものを選ぶことが重要です。
新生児期~ねんね期は寝ている状態で何度もおむつ交換をするので、寝ている状態でも交換しやすいテープタイプが向いています。
赤ちゃんが成長し活発になってきたら立ったままでも交換できるパンツタイプがおすすめです。
赤ちゃんの成長を促し、健康を維持するために、それぞれのお子さんに適した紙おむつを選びましょう。